インタビュー

01:理論 Theory

「頭の形、つまりヒトの骨格を正確にとらえること。どんなヘアスタイルにするにせよ、カットは必ずここから始まるんだよ。」
―なぜ、まず骨格なのでしょうか。
「人間の骨格を理論的に知った上で、お客様の骨格がどうなのかを理解すると、その人に合ったヘアラインがおのずと出来上がるものだから。」
レオナルド・ダ・ヴィンチが黄金比なるものを導き出したように、人体を含む自然界には知られざる法則があるのでしょう。
どんなスタイルであっても、基本になるのは骨格理論から生まれたヘアラインであって、カラーやパーマといったエッセンスはその上に添えられていくものなのかもしれません。

02:道具 Tool

「人間工学に基づいた道具は、自分の身体と一体化する。それを使いこなそうとするんじゃなくて、やり易さにまかせればいい。」
―やり易さにまかせるとは…。
「そもそもカットには平行か垂直しかないのだから、それを正確に繰り返せば、完成度の高いヘアラインになるはず。」
その正確さを求めてたどり着いたのが、人間工学に基づいた道具の数々。素人が手にしてもピタッとすぐに馴染みます。
この持ちやすさにまかせれば、無駄な動きも無理な体勢もなく、身体と一体化したハサミが、完成度の高いヘアラインへと導いてくれるのかもしれません。

03:個性 Personality

「個性は自分で決めたり演出できるものでもない。様々な学びの中で生まれるもの、知らずに出てきてしまうものだと思う。」
―自分らしさを見つけるためには…。
「目的意識を持って、自分で問題を探しながら学び続けること。時にフランスのモードを取り入れたり、アメリカのビジネス感覚を身につけたり、もちろん日本人としての繊細さに磨きをかけることも必要。」
そうするうちに、自分らしさが出てきて、味になるのかもしれません。個性とは、その人が過ごした時間や学んだことが蓄積されて知らずに出てきてしまうものだということでしょうか。

04:信念 Conviction

「僕が成功できたのは、野心があったからじゃない。ヒトの髪にハサミを入れるコト。その意味を見失わなかったからだろう。」
―最後に、一流の美容師に必要なことは何かと聞いてみました。
「まず、自分がその人の身体の一部でデザインさせてもらうという、その謙虚さを忘れないこと。有名になりたいとか、上手くなりたいという野心だけでは、人を喜ばせたり感動させることはできない。『野心よりも志』。仕事を通して自分に何ができるのかを突き詰めていくことで、技術だけでなくマインドも向上します。その中で、基本の質と幅を広げながらステップアップしていくことが成功の鍵。エクラではそうした“基本の奥深さ”も伝えていきたいと思っています。







モード塾 塾長 大須賀 広士 プロフィール

(おおすか ひろし)
1961年生まれ。幼少の頃より、理容師だった両親の影響を受けて育つ。

1984年 英国研修、仏カンヌにて「世界理美容技術選手権大会」入賞。

1985年 同日本大会優勝。仏研修。パリに本店を持つ、ジャック・デサンジュの日本1号店でトップスタイリストとして活躍。

1990年 「art vivant」設立。

現在、英国政府教育職業技能省支援のHIQ国際ライセンス認定官として、モード塾アカデミーを全国に展開中。台湾、香港などへの技術指導も行っている。
世界のYOSH TOYA氏の愛弟子でもあり、氏が行っている次世代を担う美容師セミナー活動にも精力的に参加・支援をしている。

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